[昭島市議会]

    昭和高校定時制の存続を求める意見書

 本年6月、東京都教育委員会は少子化による生徒数の減少を理由に、第二次適正化実施
計画(案)を発表した。この中には、昭和高校定時制・北多摩高校定時制及び砂川高校全
日制を廃止し、新たに砂川高校に昼間定時制単位制高校を設置する項目が含まれている。
 定時制高校は、勤労青年の学ぶ場として、また、全日制になじめなかった生徒や中途退
学者の再学習の場として、多様な生徒に後期中等教育を保障する教育機関としての役割を
担っている。こうした生徒たちが、定時制に4年間安心して通い続けるためには、学校へ
の距離が近く、またゆとりのある教育環境こそが必要である。
 昭島市で唯一の定時制高校である昭和高校定時制では、今年度の1年生は定員いっぱい
の90人でスタートしている。このように、入学を希望する生徒が多数存在する中での一
方的な廃校は認めるわけにはいかない。昭和高校定時制の役割は、今後も決して小さくな
るものではなく、新たにできる昼間定時制単位制高校で代替えできるものではない。
 よって、昭島市議会は、下記の事項について強く求める。

1 昭和高校定時制の廃校を行わないこと。                    
2 学校関係者や地元住民の意見を聞く機会を十分持ち、その意思を尊重して、既に出さ
 れた統廃合計画(案)を抜本的に見直すこと。
 以上、地方自治法第99条第2項の規定により、意見書を提出する。

          東京都知事・東京都教育委員会委員長宛
                        平成11年10月4日  昭島市議会

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