[文京区議会]
都立高校改革・新配置計画(案)に関する要望書
東京都教育委員会は、平成9年9月、生徒の多様化・少子化等に対応した高校数育を展開するため、特色ある学校づくりなどの都立高校改革を推進する「都立高校改革推進計画」と「第一次実施計画」を策定し、平成11年10月には、「第二次実施計画」を策定してきました。そして、このたび、本年6月27日に新たな実施計画(案)に対応した「新配置計画(案)」を該当校に提示し、10月に決定するとしております。
この新配置計画(案)の中で、第4学区においては、小石川高校の全日制を中高一貫教育校に改編し、また、夜間定時制高に開しては、5月1日現在、向丘に60名・小石川に113名・文京に98名在籍している状況で、各定時制を千代田地区昼夜間定時制高校に統合するとしており、本区内の中学生やその保護者をはじめ、地域住民、学校関係者の大いなる関心を集めています。
もとより、都立高校の改革にあたっては、都立高校が抱えるさまざまな課題を解決するとともに、都民の高校教育に対する期待に応え、信頼され魅力ある都立高校の実現を目指すという基本的考え方と施策の方向性に対する、保護者や地域住民等の理解と協力が不可欠ですが、この計画について、いまだ学校関係者や地域住民の不安を払拭し、理解を深めるには至っていない状況です。
よって、文京区議会は、東京都に対し、「都立高校改革・新配置計画(案)」策定に際しましては、東京都教育委員会が「子どもの立場に立つ」ということを原点に、積極的に学校関係者、地域住民に対する説明や意見聴取を行い、十分に時間をかけ、拙速に決定することのないよう、強く要望いたします。
東京都知事・東京都教育委員会委員長宛
平成14年10月1日 文京区議会議長名