東京都には、約100校の都立定時制高校(主に夜間定時制高校)があります。近くにあるから通いやすく少人数で行き届いた教育が行われ、多くの卒業生が巣立っています。しかし、東京都教育委員会は、「都立高校改革推進計画」の第1・2次計画で夜間定時制高校31校を廃校対象にし、今年度まで10校が募集停止になっています。更に今年6月に新配置計画(案)が発表され、夜間定時制の大幅な統廃合が出されました。更にこの新配置計画(案)は、次なる計画のスタートでもあるといわれています。
 都教委は定時制高校の統廃合を強行するため、5月末に「定時制検討委員会報告」を決定しました。この中では「全定併置校の弊害などから定時制教育の将来像としては、全定併置の形態を解消」するとして、従来の夜間定時制の全廃を打ち出しました。都教委はこれまでも全日制を様々な昼・夜間定時制に変え、周りの数校の夜間定時制を「統合」するという形を追求してきました。このまま新配置計画(案)や、それに続く計画が実施されれば、全定併置型定時制は全廃されることになります。例え今回校名があがらなても、次の計画ではどこかで該当することになる訳です。これはもう全ての夜間定時制が「該当校」になったというべき状況です。
 他方、定時制高校(夜間定時制)で学んできた生徒たちの感想から、定時制高校(夜間定時制)の必要性は今も昔も変わりません。また、それは子どもたちの学習権を保障するという課題でもあります。定時制高校(夜間定時制)を必要とする生徒がいるかぎり存続運動が必要になります。各校で守る会ができることが望ましいのですが、個人参加でも結構ですので、「定時制高校を守る会・連絡会」総会に参加していただくよう訴えます。(2003/07)


都立定時制高校を守る会・連絡会

 (2018年現在、会の活動は休止中です。)
 (ホームページについての問合せは、下記までお願いします。
   ABDXAGD04757@andifatdy.acdom (←送信の際は、大文字、小文字のaとdを全て削除してください) 

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