[北区議会]

 「北地区チャレンジスクール」の開校延期並びに
       閉校に向かう都立城北高校に対する必要・適正な職員配置を求める意見書

 東京都は、平成9年9月に策定された「都立高校改革10ケ年計画」に基づき、城北高校
(全日制・定時制)、北園高校定時制、池袋商業定時制、赤羽商業定時制の都立5校を統廃
合し、現城北高校の校舎を活用して平成12年4月に「北地区チャレンジスクール」(単位制
の定時制高校)の開校を予定している。城北高校ではこのための校舎等の改修工事を、平
成11年度から行う予定となっている。
 しかし、このスケジュールでは、現在の城北高校の生徒が在学中に工事が進められ、12
年度には複数校の生徒(午前と午後は城北高校生徒とチャレンジ校生徒、夜間は城北高校
定時制生徒とチャレンジ校生徒)が、同じ校舎で授業を受けることになり、昨今の高校生
の現状を見ると、生徒間のトラブルが増えるのではないかと危惧されるところである。ま
た、工事に関しては、夏休み期間中に行うなど一定の配慮がされるとのことではあるが、
生徒は部活等で学校を利用しており、工事車の進入など決して安全な環境とは言えない。
 他方、教員の配置については、11年度以降の新規募集停止に伴うクラス(生徒)の減少
から事務的に定数を削減したとき、生徒が選択できる科目が縮小され、進路希望に即した
授業を受けられない事態が危惧される。
 よって、本区議会は東京都に対し、生徒が安心して授業を受けられるよう、「北地区チ
ャレンジスクール」の開校及び開校に向けての校舎等の改修工事を最後の都立城北高校生
徒が卒業する平成13年4月以降の延期を求めるとともに、同校生徒の学習権を保障するた
めに適正な教員の配置を求めるものである。
 右、地方自治法第99条第2項の規定に基づき、意見書を提出する。

          東京都知事・東京都教育委員会委員長宛
                     平成11年3月24日    北区議会議長名

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