[小金井市議会]

   都立高校の充実を求める意見書

 昨年9月、東京都教育委員会は財政難、少子化を理由に、「都立全日制高校17校、定
時制高校16校を統廃合し、新たに11校の総合学科高校、単位制高校、チャレンジスク
ールなどに改編する」との「都立高校改革推進計画」を発表し、都立国分寺高校を進学重
視型単位制高校へと移行することを提示した。
 これまで東京都教育委員会は、都立高校の長期計画策定に当たっては、広く都民の理解
のもとに、個性化・特色化、統合を含む適正規模・適正配置、教育条件の整備・改善とい
う三つの柱で、進めると言明してきた。
 本市を含む第9学区にある都立高校の一つである国分寺高校は、地元、小・中学校PT
A連合会を始めとする地域住民の人々が、10年の歳月を掛けた誘致運動の中で設立され
た経過を持つ学校である。同校は、クラブや学校行事、生徒会活動などを勉学と両立させ、「進学校と言われながらも、生き生きとした高校生活が送れる学校」と、周辺地域から高い評価を得ている。
 東京都の未来設計に向けて、高校問題の長期計画を考えるならば、すべての学びたい子
どもたちが、生き生きとした高校生活を送れるような教育条件の整備・改善こそ急務であ
ると考える。
 よって、小金井市議会は、以下の事項を要請する。
1 全都内の都立高校の統廃合を拙速に行わず、高校就学の機会を保障すること。また、
 都立国分寺高校の地域性のある高校としての特色を生かし、第9学区の子どもたちの高
 校就学の機会を今より狭めないこと。
2 都立高校の「長期計画」の実施に当たっては、事前に関係者、地域住民の意見を十分
 に聞いて、合意の上で進めること。
3 高校生が生き生きと自立した高校生活を送れるよう、都立高校の30人学級など教育
 条件の整備・改善を進めること。
 以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。

          東京都知事・東京都教育委員会委員長宛
                    平成10年12月23日 小金井市議会議長名

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