[国分寺市議会]

   都立高校改革に関する意見書

 平成9年、東京都教育委員会によって「都立高校改革推進計画」が打ち出され、その中
で国分寺市に設置された唯一の都立国分寺高校を、進学重視型単位制高校へと移行するこ
とが提示された。
 国分寺高校は地元小・中学校PTA連合会をはじめとする地域住民、そして市議会とも
ども、10年の歳月をかけての大きな誘致運動の中で設立されたという、歴史的経過を持つ
都立高校である。
 また、開設以来その校風は勉学のみならず、クラブや学校行事、生徒会活動などを勉学
と両立させ「進学校といわれながらも、生き生きとした高校生活が送れる学校」と周辺地
域から高い評価を得ている学校である。
 確かに、現代社会は国際化、情報化、科学技術の進展、環境問題等、様々な面での変化
が急速に進み、今回の高校改革もそれらの時代的背景に対応したものと考えられるが、し
かし、既設高校に関しては「地域の学校」としての住民の想いや期待に強いものがあるこ
とはいうまでもない。
 これは、都立高校長期構想懇談会の答申の中でも、改革推進にあたっては「保護者、都
民の理解と協力」等が必要であると、指摘されていることからも明らかである。
 よって、国分寺市議会は既設高校の制度改正にあたり、下記の点を要望する。

1.既設高校の制度改革推進に関しては、学校に対するその地域の強い期待や想い、歴史
 的経過等があるので、地域関係者への理解と協力を求めること。
2.都教育委員会においては、地元関係者の意向を汲み、都立高校の「進学重視型単位制
 高校」への移行について、話し合いを重ね、慎重に検討されるよう強く求める。
 以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。

                       平成10年6月22日 国分寺市議会

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