定時制の灯を守ろう! NO、69    2003.2.3
守る会連絡会便り   都立定時制高校を守る会・連絡会
URL:http://homepage3.nifty.com/save-teiji/  連絡会事務局発行



守る会連絡会集会のお誘い
  3月9日(日)14時〜17時
  会場 全水道会館
(文京区本郷1-4-1 Tel.03-3816-4196 地図参照)

        (全水労会館と一時表記されましたが、間違いです。「全水道会館」が正しい名称です。)

内容
@都教委担当者による「新配置計画」についての説明会
・来年度募集停止になる定時制高校って何校?
・新しいタイプの昼夜間定時制って?
 等々、該当校の保護者でも、今次計画についてまったく知らないという方もいます。また、策定された計画の内容がよくわからないという方も多いようです。もう一度策定された計画について、都教委の担当者から直接聞いて確認しあいましょう。
A守る会連絡会の反省と今後の運動
守る会連絡会のこの間の運動について、皆さんでがんばれた点や不十分だった点などを自由に出し合い、今後の運動の基本的な方向を考えます。




守る会連絡会拡大幹事会報告
 (省略)

拡大幹事会での討議の中から
 (省略)


都立夜間定時制高校の統廃合をやめ、生徒の就学保障を求める陳情署名

 東京都教育委員会は、昨年10月24日、「都立高校改革推進計画・新たな実施計画」を策定しました。1997年の「第一次実施計画」、99年の「第二次実施計画」を合わせると都立夜間定時制高校は約半分に減ってしまいます。山手線沿線とその内側には従来の夜間定時制高校は1校しか残りません。東京都教育委員会は、「夜間を希望する生徒は少ない」として全都に11校の昼間定時制高校(夜間部を含む)をつくる計画ですが、これでは様々な事情を抱えて夜間定時制を希望する生徒の就学が保障できない心配があります。
今日、夜間定時制には勤労青少年の他、小中学校時代不登校だった生徒、全日制高校になじめなかった生徒、心身にハンディキャップをもつ生徒、中国帰国生徒、外国籍生徒などさまざまな生徒が通っています。かつて高校教育を受ける機会を失した年輩の生徒や最近の経済事情で私立高校に通いきれなくなった生徒もいます。そして、多くの生徒がさまざまな形で昼間働いています。このような生徒たちにとって家や職場の近くに学校があることが何よりも大切です。通学時間が30分以内で、少人数で家庭的な雰囲気をもつ夜間定時制高校があるからこそ、多くの生徒がそこに居場所を見つけ、学習し、社会に巣立っていけるのです。こうした生徒実態を見れば、昼間定時制を求める生徒がいることも事実でしょうが、それが夜間定時制の替わりにはなるとは考えられません。また、昼間定時制高校に夜間部があるとはいえ学校が遠くなれば通いきれなくなることも明らかです。少子化で中学卒業生が激減する中でも定時制生徒はほとんど減っていません。夜間定時制高校を半減させるのはあまりにも無謀な計画と言わざるを得ません。
 教育庁プレス発表資料には「第3回都議会定例会において都立高校の新配置計画案について審議された際、計画決定にあたっては、関係者の理解や協力を得ることが不可欠であるとの議論がありました」と書いてありますが、定時制関係者は勿論、区議会や市議会から出された意見なども押し切って計画決定が行われたというのが実際の経過です。教育委員会は都議会の議論を生かし、関係者の意見を十分に聞いて計画を再検討し、必要な見直しを行うべきです。
 特に、在学している生徒が途中から通学場所をかえさせられ、遠くまで通わざるを得なくなる計画は、生徒の学ぶ権利を教育委員会自らが奪ってしまうことになりかねません。直ちにやめるべきです。
以上の趣旨から、都議会として次の項目について東京都教育委員会に勧告して下さるよう陳情いたします。

                                  記

1.定時制関係者・地域の意見を十分に聞いて、「都立高校改革推進計画・新たな実施計画」を見直すこと。
2.特に、区・市議会等の意見書が出されている地域については、夜間定時制の存続を再検討するため十分な話し合いをすること。
3.大島南分教場の廃止および小石川・両国の在学中生徒の通学場所変更をやめ、母校校舎で卒業できるようにすること。
4.都立高校の改革等については関係者の意見を尊重し、強引に進めないこと。

2003年  月
                                                  都立定時制高校を守る会連絡会
                                                       代表  近藤 みつる
東京都議会 殿

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