都立南多摩高校定時制課程の存続と新配置計画の見直しを求める要請署名

 東京都教育委員会は6月27日、「都立高校改革・新配置計画」(案)を発表しました。この提案によると都立南多摩高校全日制は、八王子地区中高一貫6年制となり、定時制は第二商業高校(全日制、定時制)、富士森高校(定時制)、八王子工業高校(定時制)、南多摩高校(定時制)を募集停止し、第二商業高校の敷地につくられる「八王子地区昼夜間定時制高校」に統合されるということです。
 都立南多摩高校定時制は開校50年以上もの伝統ある定時制高校として、JR八王子駅、京王八王子駅から徒歩5分という立地条件からも、地元のみならず近隣の日野市、町田市からの、学びの場としての役割を果たして参りました。
 現在では、勤労青少年や全日制に馴染めなかった生徒、小・中学校時代に不登校だった生徒、ハンディキャップを持った生徒、改めて勉強しようとする人々等、様々な生徒達が通っています。その人数は年々増加しており、交通の便が良いからこそ通える生徒もいるのです。小規模で教職員と一人一人の生徒のふれあいを大事にする定時制高校こそに、教育の原点があるといっても過言ではないと思います。
 今日の社会的情勢を垣間見れば、少子化・教育予算の削減による都立高校の統廃合は、仕方のないことかもしれませんが、景気の低迷・進学重視の教育環境による全日制高校の中退者の増加も考えられるのではないでしょうか。
 私たちは、東京都教育委員会の提案に対し、地域の生の声を届けたく次の事項を要請いたします。

要請事項
1.都立南多摩高校定時制に関する統廃合計画を撤回し、存続させること。
2.都立高校改革・新配置計画(案)については、現場の教職員や保護者・生徒・卒業生・地域住民の意見を尊重し時間をかけて話し合い、一方的に実施しないこと。


2002年9月
                                          都立南多摩高校定時制を守る会
東京都教委委委員会 教育長 横山洋吉様

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