[武蔵野市議会]

   都立武蔵高等学校定時制課程の存続に関する意見書

  東京都教育委員会が6月に発表した都立高校の新配置計画案では、JR中央線の新宿から武蔵境までの間の夜間定時制普通科をすべて廃止し、かわりに都立荻窪高校に「昼夜間定時制高校を設置する」となっています。
現在、都立武蔵高校定時制には小平市、西東京市、東村山市、府中市、調布市、小金井市などからJRや自転車、バス、私鉄などを使って20分以上かけて通っている生徒も多くいます。都立荻窪高校に統合された場合、いくら荻窪駅に近いとはいっても、通い切れない生徒が多数出る恐れがあります。特に中学で不登校だった生徒は人込みが苦手なケースが多 く、電車による通学は困難です。
 都立武蔵高校定時制は武蔵野市にある唯一の定時制高校であり、不登校だった生徒や高齢者、障害のある生徒を受け入れて、温かくきめ細かい指導を行い、定評も得てきました。エレベーターもあるので、車椅子の生徒も喜んで通っています。
 また、現在都立武蔵高校では全日制と定時制は支障なく共存しています。新たな計画により中高一貫に移行しても、全定共存は十分にできることであり、定時制廃止の理由とはならないと思います。
 よって武蔵野市議会は、貴職に対し、上記の実情を御考察され、下記事項を実現していただくよう強く要望いたします。
                  記
1.地元の強い要望をしんしゃくし、都立武蔵高校定時制課程を存続させる方向で検討する こと。
  以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出いたします。

         東京都知事・東京都教育委員会委員長宛
            平成14年10月4日  武蔵野市議会議長名


注:手元にあるコピーでは「9月 日」となっているが、意見書は定例会の最終日に本会議で採択されることが通例であるので、第3回定例会最終日の日付にした

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