都立高校改革推進計画・新配置計画(案)の見直しを求める意見書

 東京都教育委員会は、平成14年6月、経済・社会のグローバル化や、情報技術革命等の進展、さらには学区制の廃止など、教育を取り巻く環境変化を踏まえ、「都立高校改革推進計画・新配置計画(案)」を提示し、本年10月に計画を決定すると発表しました。
 この計画(案)の中では、「中高一貫教育校」、「産業高校」、「総合芸術高校」等を設置するほか、夜間定時制高校を新たに三部制の「昼夜間定時制高校」として統合することとなっています。
 とりわけ中野区では、冨士高校(全日制)が中野地区中高一貫6年制学校に改編されるほか、富士高校(定時制)及び鷺宮高校(定時制)が廃校となり、それぞれ杉並地区昼夜間定時制高校、中野地区チャレンジスクールとして荻窪高校、四谷商業高校に統合をされます。これらのことは、中野区内から普通課程定時制高校が消滅することでもあり、また現在よりも学級規模の縮小が懸念されるなど、中学生の高校進学に大きな影響を与えるものとなりかねません。
 このような重要な計画を、保護者や地域住民、学校関係者との十分な協議と理解を得ないまま決定をするのは、誠に遺憾なことと考えます。
 よって、貴職におかれましては、上記のことを充分に考慮し、以下の点について早急に取り組まれるよう、要望いたします。

                          記

1. 都立高等学校定時制課程の統廃合計画(案)については、見直して下さい。
2. 中野区内の夜間定時制課程を含む「都立高校改革推進計画・新配置計画(案)」については、拙速に決定しないでください。
3. 決定に当たっては、生徒・保護者・教職員などの意見と要望を尊重し、意見交換の機会を継続的にもつとともに、慎重な検討をするため「10月決定」を延期してください。


 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出いたします。

 平成14年10月22日
                                    中野区議会議長 

東京都知事 石原慎太郎 殿
東京都教育委員会委員長 清水 司殿

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