東京都立杉並高等学校定時制課程の存続を求める陳情書

東京都議会議長 三田敏哉 殿

杉並高校定時制を守る会

陳情項目
1.都立杉並高等学校・定時制課程を廃校せず、存続させること。
1.「都立高校改革・新配置計画(案)」については、地域住民、保護者及び学校関係者の声を十分に聞き、拙速に行わないこと。当面、10月の決定を延期すること。
1.「都立高校改革・新配置計画(案)」については、抜本的に見直すこと。

陳情理由
 東京都教育委員会は、6月27日、「都立高校改革・新配置計画(案)」を発表しました。それによると、全都で33もの夜間定時制高校を廃校にするというものです。この地域にかかわる計画では荻窪高校の場所に、杉並地区昼夜間定時制高校を設立し、現在の荻窪高校定時制(164人)もの他、杉並高校定時制(104人)、冨士高校定時制(78人)、新宿高校定時制(156人)、武蔵高校定時制(219人)、三鷹高校定時制(136人、いずれも5月1日現在の在籍数)を廃校にするというものです。中央線沿線の新宿から武蔵境まで、定時制普通科が一つもなくなってしまいます。
 杉並高校定時制は来年、創立40周年を迎えます。現在は104人の生徒が学んでいますが、アルバイトが多いとはいえ9割の生徒は勤労青少年です。そして、全日制高校中退者、不登校経験者、日本語がまだ不十分な在日外国人の子弟など様々な生徒が学んでいます。出席日数が足らず、4年間で卒業できず5年、6年かけて卒業していく生徒もいます。家庭的にも恵まれないなかで、定時制のおいしい給食が大事棚栄養源となっている生徒もいます。生徒は杉並区を中心に、周辺の近い地域から通っています。杉並高校定時制の生徒は、一人ひとりにあった教材を用意して学力をつける授業など、基礎から勉強をすることができます。また、近年全都の定時制高校の大会でも優秀な成績をおさめている野球部やサッカー部など、放課後の部活動でもがんばっています。
 もし上の計画どおり廃校となってしまったら、本来6つの学校に通うはずの生徒(856人)が、杉並地区昼夜間定時制高校も(夜間の定員は240人が想定されている)に長い時間かけて通ってこれるでしょうか。今回の計画は、近いところにある定時制高校に通いたいと思っている生徒の学習権を奪うことになるのは明らかです。よって上記を陳情いたします。

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