都立八潮高校(定)廃校に反対し
       夜間定時制教育を守り抜く決議



 東京都教育委員会は、去る六月二十七日「都立高校改革・新配置計画(案)」を発表した。これは夜間定時制三十三校(上野通信制を含む)を対象とし、新たに五校の「昼夜間定時制高校」を設置するというものである。
 八潮(定)についても、一橋(全)・一橋(定)・九段(定)・文京(定)・向丘(定)・小石川(定)・戸山(定)・上野(通信)とともに、千代田地区昼夜間定時制高校(三部制・単位制・通信併置・三十二学級規模)に統合しようというものである。
 しかしながら、本校は京浜急行・京浜東北線沿線の品川・大田区出身の生徒たちが大部分を占め、品川・大田区という地域から、何十年もの長い間支持され、教育活動を行ってきている。その本校が廃校になれば、京浜急行沿線の夜間定時制は一つもなくなり、品川・大田区の中等教育に与える打撃は、はかりしれぬものがある。
 本校はどの都立高校にもさきがけて単位制を導入し、大検についても単位を認定し、さらに今年度からは三修制を導入した。これらは全て様々な生徒たちの要求に応えられるようにとの、教職員の日々の努力によって実現したものである。そのため今年度の一年生は、応募者が急増し、七十二名(二クラス)でスタートした。この中には、外国籍(二カ国)・不登校・ハンディキャップをもつ生徒・六十代七十代の生徒など、さまざまな事情を抱えた生徒たちがいる。私達はこれらの生徒達に対し、安心して楽しく通える学校を保障していかなければならない。
 その責任ゆえに、私達は、東京都教育委員会に対し、今回の「都立高校改革・新配置計画(案)」に反対し、その撤回と、八潮(定)の存続を要求する。

 右、決議する。

二〇〇二年七月十七日           都立八潮高校定時制分会

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