八潮高校定時制で都教委担当者からの説明会がひらかれました。

8月28日(水)午後6:30より教育庁から千代田地区昼夜間定時制高校担当者の前田課長と石原係長がこられ、説明会が開かれました。30名余の保護者・卒業生が出席し活発な質疑応答がありましたが、説得力のある回答はありませんでした。不満がつのった説明会だったと思います。質疑応答の概略を報告します。

事前に提出した質問は次のとおりです。
[1] 八潮高校定時制が千代田地区昼夜間定時制高校に統合されると、品川・大田区の京急沿線の定時制が4校(6クラス)から、1校(2クラス)に激減します。品川・大田区のなかでも定時制の希望者の多い京急沿線の定時制を大幅に減らす必要があるのでしょうか。
[2]  八潮高校定時制を千代田地区昼夜間定時制高校に統合すると、品川・大田区内には、「昼夜間定時制」型の定時制高校がなくなってしまいます。品川・大田区からなくす必要がなぜあるのでしょうか。

これにたいし、
全定併置の弊害をなくし、教育条件を改善するためにおこなう。ただ、通学時間が30分強という通学の問題があるのは承知している。また、八潮高校定時制の教育にかんしては評価している。といった返事がありました。

関連して、
* 不登校の生徒にとっては、アットホームな雰囲気が大切だし、地元にあるということが大切である。
* 全定併置の弊害とはなにか。弊害なんかないのではないか。
* 全日は弊害が取り除かれても昼夜間定時制は矛盾がふかまる。
* 京急沿線の定時制希望者が行くところがなくなる。
* 新入生62名のうち30名は過年度生である。都は、夜間定時制の対象者と考えている生徒ではないか。
* 通学時間が30分強というのは、八潮高校から一橋高校までの時間で生徒はもっとかかる。
等等の質問がありました。

都は、不登校の生徒には、チャレンジスクールを用意してあるし、一橋高校には品川・大田から通ってきている。といった、都の考え方に沿った答えがありました。

しかし、次の問題点に対する答えはなかったと思います。

* 京急沿線の地区は、中途退学者が多く、勤労学生の候補者が多い地区である。その表れの一つが、1年生の約5割が過年度生である。都は、夜間定時制は勤労学生用だと言っているが、八潮高校定時制こそ残すべき学校ではないか。
* 千代田地区昼夜間定時制と台東地区の昼夜間定時制はすぐ近くにある。地域的なバランスは全く無視されている。
* 昼夜間定時制をなぜ都心にたくさん作るのか。定時制を希望する生徒の仕事は都心にはない。実情を無視している


また、都は定時制には勤労学生が少ないので、定時制の必要がなくなっているといっています。
正社員が少ないのであって、バイトをやっている生徒は大勢います。現在の雇用形態で、正社員になれないのであって、バイトの生徒を勤労学生とみなさないことが間違っている事にきずいていないと思います。また、定時制の生徒にとって都心に学校を作られえも、仕事場は都心にはないことも、わかっていないと思います。


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