東京都教育委員会殿
                      八潮高校定時制を守る会
         
八潮高校定時制を無くさないようお願いいたします。

八潮高校定時制は、58年の永きにわたり地域に親しまれ、輝かしい歴史を歩んでま
いりました。近年では3年履修制度や大検の単位認定、放送大学の単位認定など様々
な改革の試みをおこないながら、授業や部活動など学校内の様々な面で、生徒に対す
るきめ細かな対応をしております。少人数クラスで生徒同士や生徒と先生の関係も親
密で、定時制ならではの温かい雰囲気の中で、生徒達は一生懸命学び成長していま
す。
卒業生も学校に愛着を持ち、卒業後もしばしば顔をだしています。また今年は近年に
なく多数の応募があり新入生は 62名入学してきました。
これは八潮高校定時制が地域に必要とされていることの現れだと考えます。
しかし6月27日に発表された「都立高校改革・新配置計画」(案)によれば、八潮高
校定時制は一橋高校の敷地にできる「千代田地区昼夜間定時制高校」に統合されるこ
とになります。しかしこの計画では現在の一橋高校の狭い敷地に32学級規模と通信制
という大規模校を設置することになり、現在各校でおこなわれている生徒へのきめ細
かな対応や温かい雰囲気が失われてしまいます。
また八潮高校定時制がなくなることによって、京浜急行沿線からは雑色に出来る単位
制工業高校の定時制2クラスだけになってしまいます。その結果、生徒達は統合先へ
の長距離通学を余儀なくされます。しかしこれは働きながら学ぶ生徒達にとって学業
を続ける大きな障害となりかねません。
現在定時制高校では、昼間働きながら通う生徒や、全日制高校を中退した生徒、小中
学校時代に不登校だった生徒、様々な障害をもった生徒、外国人の生徒、高齢の生徒
など様々な事情のある生徒が通っています。仕事やアルバイトを終え急いで駆けつけ
る生徒達にとって、職場や自宅の近くに学校があるということや、小規模であること
はとても重要です。
今も多様な事情を抱える生徒達にとって、夜間定時制の必要性は失われるどころか増
してさえいる状況です。
私たちは東京都教育委員会に対して、八潮高校定時制を廃校とする計画案を撤回され
るよう強く要望いたします。

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