10月3日の第3回都教委要請行動に先立ち、事前に提出しておいた質問書
                                  

1.生徒の通学保障について
@中学校の進路調査では、第一次希望で「定時制希望は少なく、全日制を希望している」というが、それなら何故全日制を減らして昼夜間定時制にするのか。
 全日制を増やして希望を叶えるべきではないのか。
A夜間定時制を希望する生徒を昼夜間定時制の夜間部で収容しきれるのか。
B通学時間が30分どころか、1時間以上必要な生徒が生まれる。これで通学保障をしていると言うのか。具体的には、
*八潮団地からは毎年20人程度の生徒が八潮定時制・鮫洲工業に入学してくる。  これらの子どもの通学をどう保障するのか。
*三鷹高校近辺の中学卒業生で定時制に通おうとしている子どもたちにどこへ行けと言うのか。
*小岩高校定時制に行こうとしている生徒たちの通学をどう保障するのか。
 *その他
 など、どのグループにも共通した通学上の重大問題があり、実態として通学できなくなる可能性が強い。こういう子どもたちは高校に行けなくても仕方が無いというのか。
C小松川高校の説明会で、「台東地区昼夜間定時制に行けなければ、江東地区チャレンジがあり、一橋の昼夜間定時制もある。また、夜間定時制というなら江戸川高校や葛西南高校がある」という趣旨の説明をしているが、江戸川高校定時制は定員いっぱいであり、葛西南高校は小岩地域からきわめて遠いことを知っているのか。
また、チャレンジと昼夜間定時制を同じように扱っているが、同じ種類の学校なのか。さらに、一橋の方が便利と考えるのなら何故台東地区に統合するのか。
D多様なニーズに対応するには通学可能範囲に多くの学校が必要である。近くに多様な学校がなければ多様なニーズに応えられないと思うが考えるのか。
E夜間中学校から多くの生徒を受け入れている定時制も統廃合の対象になっている。こうした夜間中学の卒業生はどこの定時制に行けばいいのか。

2.夜間定時制の評価について
@夜間定時制は「同じような生徒」ではなく、多様な生徒を多様なままで受け入れており、その相互の教育効果が評価されている。このことをどう評価するのか。
A少人数学級や少人数授業については評価しているという答えがあったが、学校としての少人数はだめだという答であった。しかし、生徒や私たちは、全生徒の名前と顔を全教職員が知っているということを現在の夜間定時制の「良い点」と考えている。これについてどう考えているのか。
  また、昼夜間定時制でこれができるのか。

3.昼夜間定時制について
@昼夜間定時制はどういう子どもたちを対象にしているのか。チャレンジスクールとどう違うのか。
Aチャレンジスクールについてもできたばかりで、希望者が多いことは示されているが、教育的に十分な検証がされていない。このような検証無しに昼間定時制を次々と作ることは無責任ではないのか。

4.全定併置の弊害について
@全定併置の弊害とは具体的に何か。
A戦後一貫して全定併置であった。そのときでも日比谷高校全日制などいわゆる進学校は大学進学率でも高かった。何故今「弊害」として問題にするのか。
B部活動など生徒の活動を問題にするなら、三部制の方がもっと活動に無理が生ずるのではないか。一斉に放課後になることのない三部制で生徒会や部活動はどうできるのか。単に定時制を追い出すだけではないのか。
C全定併置にはメリットはないと言うのか。

5.責任問題について
@こうした施策の責任はどこがとるのか。行政の担当者か、教育長や知事など行政の責任者か。教育委員か。
A保護者や都民の納得無しに強行し、もし、失敗したときには誰がどういう責任をとるのか。税金の無駄遣いをどう補填するのか。

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