守る会連絡会 第一回都教委要請報告

 7月31日(水)午前11時15分から12時35分まで、都庁で定時制守る会連絡会の都教委要請が行われました。都教委側から改革担当課長前田氏他1名が出席、守る会側からは代表他30名近くが出席しました。以下概略の報告になります。

〔都教委前田課長〕 都立高校の改革担当課長の前田といいます。
〔近藤〕 守る会の代表をしています近藤といいます。本日はお忙しい中大変ありがとうございました。いろいろ私たちも不慣れなものですから、進めるに当たっていろいろご迷惑をおかけしたかと思います。全都いろんな所から是非声をということで集まっていますので、私たちの声を聞いていただきたいと思います。《要請文を朗読》よろしくお願いします。進行を久留米の保護者の方でさせていただきたいと思います。
〔久留米〕 久留米高校の保護者の○○といいます。よろしくお願いします。今日集まっている保護者の方、卒業生の方、生徒さんもいらっしゃいますので、皆さんの要請を是非聞いていただきたいと思います。それでは、該当校であります三鷹高校の方。お願いします。
〔三鷹〕 三鷹高校の定時制の父母の○○です。三鷹高校は今回新配置計画で6校まとめて中央線沿線に、杉並区の昼夜間ということですが、基本的には本校としてはすごくショックだった。新しい所が駅から近いと言われているものの、現実には夜間がすごく少なくなる事と、三鷹高校自体は三鷹の真ん中にあるんですね、そういうことで生徒達はそこに働く場所を見つけながら生活、学習しているんですけども、それを一挙にそちらの方にもっていかれるということになると、校長からは今の生徒には影響はないといわれていますが、実際これから通ってくる子供達にしてみれば教育を保障されないんじゃなかと。実際、子ども達は弱い子が多いので、中学校で不登校を繰り返したりとか、いろんな問題があったりとか、ハンディキャップをもったりとか、そんな子供達がやっとの思いで行ける最後の場所だと思っています、夜間定時制というのは。そこで伸び伸びとできる、何とか自分の居場所を確保できる、それで次につなげていける、世の中の言葉で言えばまっとうな人生をおくるひとつのステップにできる、最後の場所だと思っているんです。それをまとめられてしまって、やっぱり私たちにとってとても納得できない、是非これは何とか考えていただいて元に戻していただきたいと私たちは思っています。ともかく私たちとしてはまだ先の話とは言われているものの、未来の子供達のことを考えれば、やっぱり中学生も含めて、それから行けなかった子供達も含めて、やっぱり保障していただきたい、と思っています。よろしくお願いします。
〔両国〕 両国高校の保護者の○○と申します。私は江東区に住んでおります。一次計画の時にもここにお伺いしたことがございます。その時にはもっと職員の方が沢山いらっしゃったんですが、今日は二人ということで、随分私たちの意見を聞いてくださる状況が変わってしまったのかなって、ものすごく不安を感じております。今、本当にこれだけ一遍に定時制をなくされてしまいますと、子供達が通う場所がなくなってしまう、前は適正配置ということである程度子ども達が通える範囲内で統廃合を進めていくというのが教育委員会の意見だったと思うんですけども、今は計画を見ますと、ただ一斉に定時制をなくしていく案でしかない。私の次男も定時制に通わせまして、三男は両国高校に三年生で通っておりますけども、どちらの学校も近いから通える、近くなければこの子達は学ぶ機会をなくしてしまう、本当に厳しい状況なんです。さらに、昼間の学校には通えないから、人数が多くて通えないから夜そっと、夜の学校にくるというお子さんが結構多くいます。という現実を是非各学校お訪ねになって、本当のお子さんのおかれている現実を見ていただきたいんです。この不況の中、家族を養うためにパートで、アルバイトで働いている生徒さんがいらっしゃるという現実を知っていただきたい。その辺を考えていただいて計画を白紙にしてほしいです。学習権の保証をしていただきたい。前にも司法の専門家の方から人権侵害救済の勧告がでました、学習権侵害の、98年にです。ご覧になりましたでしょうか。
〔前田課長〕 それはもう。
〔両国〕 そうですか。司法の方々もこのように考えていますので是非是非子ども達の学習権を守るということ、今までの計画を白紙に戻すような大胆な、子供達に何がいいのかという方向で考えていただきたいと思います。
〔小松川高校〕 こどもが4年に通っている○○と申します。私は、こういう大胆な案が出るというのは多少聞いてたんですけど、本当にびっくりしました。定時制のPTAの総会に行ってちょっとお話を聞いたんですけども、小松川も対象校になってしまったので怒り心頭です。この前学校にも都の方が来て説明したんですけども、要するに三部制で、どうぞ来てくださいという話に聞こえたんですね。中身は決まっていない。不登校であったり、ハンデイキャップをもって、そういう子たちと先生によって本当に定時制っていうのは子供達にとって新たな可能性のある学びの場として、逆に言えばこれからもっと充実させていくべきだということを、ここにこれだけ父兄が来ているということは生き証人なんですよ。確かに今の世の中お金があればある程度の教育は保障されますよ、今でもサポート校とか、私もいっぱいいろんなとこ行きました。でも金額的な問題が解決しないとそこには通わせなられない、そんな中で定時制の学校に行き着いたんです。定時制に本当に行くときも、子どもは学校ということに対してすごい躊躇していたんです。とにかく試験がないんだよ、とにかく行けば入れるんだよ、ということでやっとの思いで子どもも願書をだして。本当に行く間は、今日一時間やっと学校にいられたとか、そういう感じで通い始めた。ほんの二週間も経たないうちに、やっぱり子どもは環境に敏感で、どういう子たちが来ているのかとすごく敏感に感じとって。子ども自身が言ってました、俺は恥ずかしいけどもはじめ定時制に通ったとき正面の門から入れなかった、全日の知っている子に会うのが恥ずかしいから裏口から入った。二週間目に初めて言ったんですよ、俺ね、今日正面から入れたんだよ、そしてここにきている子達は俺なんかよりもっともっといろんな問題を抱えて、俺なんかの問題をひょっと乗り越えてきている子達なんだよねって、ということを言われました。やっぱりなんて言うのかな、その子どもが何かを変えるていうのは親だけの努力じゃ出来ないんですよね。年輩の方がいて、もっといろんな経済的な問題を抱えている子、また身体的なハンディキャップをもった子、やっぱり中学校時代に学校に受け入れられてもらえなかった子、そういう子達の問題を自分の問題と合わせながら成長していく、そういう意味で定時制だからできる教育っていうのをどこの親も感じてきていると思うんですよね。ぜひ、小松川の親の会でも本当にこの学校を潰しちゃいけないって守る会が出来ました。ぜひこの案に関してはもっと現場の声を聞いていただきたい、当事者がどういう思いで通っているのか、そういうことをきちっと受け止めながら、もう一回この案については考えて頂きたいと思います。
〔武蔵〕 武蔵高校の4年に在学中の○○です。今回、先生から武蔵高校が該当校と聞いてこういう会に参加しているんですけども、僕の周りの中で、うちの学校に通うのも遠くて大変だといっている中で、さらに学校が遠くなっているので、今現在通っている生徒たちのことを考えていないんじゃないかという感じで、もっと通っている生徒たちの意見を聞いてほしい。もうひとつは僕なんかも家の方が、父親は働いていますが状況は悪くてボーナスも入らなくて、母親も体が弱くて入退院を繰り返して、このままではとても経済が苦しいんで、医療費も返せない状態で、夜間高校に通いながら昼間は働いてお金をだいたいは家に入れている。やっぱり学校が近いからそのようなことが出来るんで、遠くなれば働く時間も少なくなり、バイト代も少なくなるし、通うにしても学校が遠くなると大変です。定時制高校を残してください。
〔富士〕 父兄の○○と申します。今の子どもの話を聞いていて私は思わず涙がでました。おそらくこれをつくった皆さん、この計画をつくった人達は今の子どもの意見にも恐らく耳をかそうとしないじゃないかと僕は思います。いろんな方から意見があると思いますんで、具体的なことを一つ二つだけお聞きしたい。まず、昨日中野区の区議会に行ったわけですが、区議会で審議されるのは10月15日に統廃合問題についてはじめて審 議する日程に今のところなっている。ということは、この計画は10月に決定するとおっしゃっている。つまり出口は決まっている。10月に決めるんだと。決めておいて我々の意見だけは聞くと言うことになると、言うことは聞きます、拝聴致します、でも知りませんよと同じ事になっちゃう。で私は強く言いたいのは、まず10月の決定をなくして頂きたい。すくなくとも3年くらい先にしていただきたい。教育の問題をたかが3か月4か月で結論を出すなんてとんでもないことです。これほど大勢の人が集まってきて、これほど大きな反対がある、統廃合をやめろという要請書の中にこれだけ多くの問題点を含んでいる、拝聴いたしました、はいわかりました、10月には決定致します、というのは全く本末転倒している。何としても10月に決定して結論を出すと言うことは絶対に止めていただきたい。
〔大崎〕 OBの○○といいます。4年になりますが此処に何度も伺って、私息子が不登校で、こういう機会があるたびに都教委の皆さんにお話しするんですが、結局これだけ対象者がいるんですから、案を出す前に沢山の人の意見を、聞いて下さいと言うことを毎回お願いするんです。私はOBですから本当だったら知らないといいたい所なんですけれど、これだけ若い人たちがすさんで荒れている中で、都民としての責任を感じて伺っているんですよね。それだけのことを教育の中心の場にいる方々ですから、実感できなくともわかろうとする努力、勉強をして頂くのが義務であると思うんです。子どもが通ってみて定時制というのは、一番勉強して頂きたいのは、教育の場として一番理想の場だと思うんです。それは何故かというと、中学で受け入れられなくて1月くらい学校に行きましたか、そのあとで不登校の子というのは勘が鋭いものですから、学校や教育のことが何かおかしいと敏感に感じ取りますので、行かなかったんです。それで、定時制はこういうところだよと話をして、学校には全く背を向けていたから、昼間の学校も山吹も見に行きましたけれど、とんでもないっていう感じだったんです。定時制に心が動いて、それもパニック状態になりましたが、電車にも乗れない状態で、そばに学校がなくて世田谷区で、歩いたり、自転車に乗ったりしながら通うんです。最初の授業の時みんなが出来るように見えたりするものですから、また引きこもりかなと思ったら、そのあと先生にちょっと電話してフォローしてもらったら行くようになった。それからは一日も休んでいません。4年間で一日だけなんですよね、休んだのは。何故定時制ってそうなんだろうって、通っていて不思議なんですけど。人の話を聞くということは、それも教育の場ですから絶対に避けてはならないことだと思うのに、突然出してきて、大島などは子ども達が新聞を見て次の日に初めて知ったとか、そんな馬鹿な話というのは。やはりこれは弱者を否定するものでしかない。高卒を取りたいと思っても取れない。チャレンジスクールでは私たちの子ども達では行かれません。その場にも向かいません。体も動かないんです。それは多分わからないと思うんですよ。すごく日本なり都なりおかしいし、子どもがおかしくなるのも当たり前だし、子どもが学校なんかと見放しちゃっているんですよね、国を、都を。だけど私たちは都民ですから、教育庁だってちゃんとしてくださらないと、私はもう卒業してくれたからいいとか、そういう無責任にはなれない状態に世間はなっていると思うので、これからも私たちの体験談をどんどん聞いて下さい。それがなければ弱い子ども達はどんどんどんどん高卒もダメで、切り捨てられて終わりじゃどうにもならないですよね。基本的には何時でも伺いますから話し合いの場をたくさん持って、聞いてくださいということが実感ですので、よろしくお願いします。
〔深川商業〕 こういう場で発言するのは苦手な者ですから。
〔深川商業〕 うちの学校は第二次の対象校ですけど、深川商業高校というのは墨田区ですね。深川高校、普通科で、定時制で、東陽町駅から3分位の所でとても便利な所なんですけど、東西線の関係で江戸川とか、沿線の子ども達が多く通っているところです。東高校というのは南砂から近いところです。深川商業高校というのは商業科と社会人学級があるところです。深川商業高校で最も私たちがうちの娘達が好きだったところが制服があるということだったんです。定時制で制服があるというところはあまりなかったもんですから、昼間の学校は制服があるところは一般的ですけど、昼間の高校に行けなかった子たちが定時制に来てしかも制服が着れるということがとても魅力だったんですね。それを何故私たちが不思議に思うのは、商業高校と普通高校と、何故一緒にしてしかも不便な化学工業跡地という20分もかかるところですよね、東陽町から。そんな不便な所に何故三つの学校を一つにするのか、何度もお聞きしたんですけども、納得がいかないんですね。やはり、普通の商業高校をどうしてなくすんですかといいましたら、商業高校は簿記をとりにいくところで、簿記だったら大原とか専門学校に行って取ればいいじゃないかと言われたことかあったんですけど、どの位お金がかかるか、120万位かかるんですよね。定時制高校というのはお金がないから、通えるのですよね。ですからそこの所は納得できないです。それで化学工業高校になったら20分位かかるんですよと言いましたら、交通の便は良くなりますという話だったんですけど、現実には大江戸線が通ったら交通の便はもっと悪くなりましたよね。だから最初の頃の話とどんどん状況が変わっているんですね。何故お金がかかる学校をつくって、便利で親しまれている学校をなくすのか、そういう説明をしてほしいと思います。
〔進行〕 ちょっと一回まとめたいと思いますが、いま何人かの人に話していただいて通う場所の問題ですよね、学校の。通える状況なのか、家計を助ける、そのために少しでも多くの時間働きたい、また高校卒業の資格を取りたいという生徒が少なくないということが言われていたと思います。それと話をよく聞いていただきたい、最初の計画の時の話と全く違うものになっているとか、そういうような意見が出ていますが、お答えいただきたいと思います。
〔前田〕 最初に、両国からでました最初の頃はもう少し都教委の人間が沢山いたということですが、都教委の姿勢が変わったということではありません。今日は私が来ています。私は定時制についての全体のことについて担当課長ということで、お話を聞いて組織として対応したい。こういう場で話を聞いて、基本的に一貫して現場の声、PTAの声を聞く姿勢は変わっていません。意見の聞き方は皆さんの目から見れば十分ではないと見えるかも知れませんが、我々としては誠意をもって聞いてきています。それが十分でないというのはやむを得ない。定時制高校検討委員会をつくりまして、ここで、現場の校長先生を通して沢山の生徒さんやPTAの方の意見も聞いています。それに対し直接にという声もあるでしょうが、我々としては現場を預かっているのは責任ある校長であり教頭であり、決して我々が頭の上で考えて出した計画ではないことはご理解いただきたい。個別の中身のことについてはどうしますか。検討委員会報告にも縷々書いてありますし、例えばここについてはこうじゃないかというようなやりとりになると、時間がない中では……。
〔進行〕 ですから今皆さんから出たような話は校長先生から聞いているでんすか、同じようなことを。
〔前田〕 勿論。経過報告についてはその辺は書いてある。
〔進行〕 校長先生の話と、保護者・卒業生・生徒の話が食い違っているようでしたら、また聞いていただかないといけないですよね。そういう声が検討の中に入っていなきゃいけないわけですから、校長先生が都教委の方にあげた意見も混じっていると言うことになりますので、正確に聞いていただかないといけないから、また話を聞いて頂けなければいけなくなっていきますよね。把握しているけども、皆さんの意見を今と同じ話を重々盛り込んで計画なんだということであれば、なんですが、校長先生と話が一致していれば別なんですが、一致しない意見があればもう一度聞いていただかなければいけないんですよね。
〔前田〕 基本的に私たちの立場は今回の新配置計画に示しています。 そこでの話の大きな流れとしては定時制検討委員会の意見もあって、その中で行政としての、判断で今案としてお出ししています。《以下、校名省略》
〔A〕 だって10月というのがあったじゃないですか。 みんな聞くと言うことになると、まだ始まったばかりですよね。そしたら10月というものはどうなりますか。私が今聞いているのは10月を延期してもらえる可能性はありますかないですか。 
〔前田〕 決定の期限は厳しいと思いますが、それは、ちょっとまって。計画を発表するまでに例えば、平成9年からこれまでの期間のいろいろなご意見を聞いて案の策定をしてきています。
〔A〕 あなたの方は把握しているけれども、我々PTAとして聞いたのは6月27日です。6月27日に発表されて、今8月です。僅か3月、まだ3月じゃない。それで10月でしょ。私が言っているのは、あなたたち教育委員会の中で10月はどうも早すぎるから検討し直して延期を考えようではないかと意見は全然ないんですか。        
〔前田〕 繰り返しますけど配置計画の個別の学校についてのこういうふうにしたいというもの、それに対しまして定時制教育のありよう、定時制教育が抱えているいろんな課題、皆さんが現場で主張されている中身についてはこの計画にある部分は反映されています。
〔B〕 ちょっと聞きたいんですけど。小松川の校長の平島さんが検討委員会の中にいて、そこで多分いろんな話をしているはずですが、私たちは全然6月27日まで何も知らされてませんよ、校長は知っていても。校長が子どもに話をするとか、父兄に話をするとか、何にもないですよ。文化祭のときによくみているからこの校長は子どもの中にいるのかなという感じでいたんですよね。後の都の説明会のときに他の父兄の方は追及していましたよね、私は校長がやめるときに皆でお別れ会なんかやっちゃったんだけど、あんなことやらなきゃよかったと思うぐらいに、校長から一言も聞いていないんですよね。  
〔前田〕 これはあくまでも行政としての配置計画です。
〔B〕 だけどそこの校長がどういう話をあげてたのか知りません。
〔前田〕 学校現場ではそういう状況で定時制ではそういう実態の生徒が多いですよということは承知しています。
〔B〕 じゃ、何故これだけ父母と校長のギャップがあるんですか。私たちは子どもを自ら入れてその体験の中で、大規模校では今の定時制に通っている子たちにはそぐわないっていう結論があるわけですよ。それに対して校長がどういう意見を言っているのか、逆に言えば現場に対して目を向けていない。そのことが私すごくショックでしたよ、話聞いて。確か、昼間定時制で三部制です、教育が充実しますよと、でもこの前説明を聞いた時、その中身たるや何もないんですよ。充実という言葉はあるんですけど、何を充実させるかがないんです。私その時にいったんです。こういうふうになるから、こういう風にしますよと、潰す前に案を出すことが先でしょと、潰しますよといって、じゃ中身はと聞いたら充実させますよって、そんな案に誰が賛成しますか。そこを都の方に言いたいんですよ。校長たちから今通っている子達の教育はこうですよ、だからより発展させるためにこうしますよって案を出されるんだったら話は別ですよね。逆に、じゃどういう学校ですかって言ったら、これからです。ここが庶民の感覚と組織で何か決める感覚の違いっていうか、話していてはっきり言って空しいものがありますよね。
〔前田〕 ま、説明を十分出来ないところがあるかも知れませんが、個別具体的な教育課程になるかはこれからお話、都民の意見にも対応しましょうということです。
〔C〕 私一次計画の時から参加しておりますので流れというのはある程度把握しているつもりでいます。97年にでました長期構想懇談会の座長談話の中にも、改革の具体的な実施に当たっては様々な形を工夫して、保護者、学校関係者、地域の意見などを幅広く聞く機会を持つ、関係者の意見のもとに展開するように努めるものとする、という一文がございますよね。私たち、地域のものでもありますし、学校関係者、保護者であり、この問題の当事者なんです。当事者が知らされたのは校長先生からの説明です。それで10月。 そもそも検討委員会を開いたことをどのような形で都民に知らせたのか、都民の声をどのような形で集めたのか。
〔前田〕 繰り返しになりますが今回の計画に当たっては先に申し上げような形で、検討委員会をつくって現場の声については我々としては、それから定時制のPTAについては事前に説明させていただいた、それを含めて平成9年度の計画決定以来、定時制の問題については非常に大きな課題として受け止めていますから、さまざまな形で検討してきています。今回こういった形で、今日に限らず意見を聞くことは全然やぶさかではありません。
〔C〕 今まで97年から、何度も状況の変化もずっとお話してきているはずなんです。ですけど保護者の意見がどこにも反映されていないんですよね。どこの意見を反映して計画をつくられるんですか。
〔D〕チャレンジスクールに不登校の子たちも受け入れるとしますよね。最初に通って通えなくなる事だってある。想像の域を脱していないわけですね、チャレンジスクールを用意しましたっていうが、定時制の子たちが概ねチャレンジスクールに入れないってことを想像したことはあるんですか。今校長先生、教頭先生の意見を集めたって言うが、そこらがそもそも縦の社会の間違いで、学校に通うのは生徒なんですよね。チャレンジスクールでは今の定時制に行っている子たちには場所があわない。それから倍率で受け入れられない事だってありますよね。そういったときに絶対通えるって考えていらっしゃるのか。そこんところを責任者として考えているのか。
〔前田〕 中身はちょっと、定時制に付いては非常に大きな課題だと思っていますから、チャレンジの 評価についても、現場の声を聞いていますし、入れないという声は聞いていますが、まだ2校しか開校していませんから、どういう形になるのか、 我々は検証できていません。まだ、完成していないですから。
〔E〕これから10年はダメかも知れないということを考えていただきたいということです。様子を見てというが商品を開発する問題じゃないんですよね、一人の人間の問題ですから。〔前田〕 簡単にと皆さんからみればそうなるかもしれませんが、我々は当然どういう形で枠をつくってどういう教育して行くか考えています。 私はお母さんと一緒の関係になりませんよ。えらそうに言う力はないが、ただ我々はしっかり皆さんの要望に応える形で、学校長を通じて対応していきます。
〔A〕 対応するならちょっと聞きたい、大島南分教場、これは来年が廃止ですよ。これどうやって対応するのか。
〔前田〕 大島南文教場については長い経緯がいろいろあるわけですけど、基本的には子どもたちの通学に不便がないような対処をします。
〔A〕 どうやって、何キロの先の学校になっちゃうていうんですよ。
〔前田〕 15キロです。
〔A〕 15キロをどうやって便はかりますか、計画ありますか、
〔前田〕 十分に話しますけども、タクシーを含めて個別の対応をしようとしています。
〔富士〕 タクシー、何回出しますか。
〔前田〕 具体的なことはこれから。今7名の方がいらっしゃると聞いています。7名のお子さんが個別に事情を抱えている、その中でどういう形で時間的に配慮していけるかについては個別にしっかり把握して学校長を通して対応する。50人60人ということであればなかなか難しいかも知れませんが7名のお子さんがそれぞれ生活を持っていますので学校長を通して。そういう意味で個別の話はここでは出来ません。
〔富士〕 把握をしているように思えないんですが。生徒の意見や現場の意見を聞いていると言いながらね。抽象的な話なんだけども、タクシーが出てきたり、そんな極端な話がででくる。
〔F〕第一次、第二次の改革と今回出された6月27日の新配置計画、またちょっと違う内容のものが新たに出てきたと思うんですね。そういう点で言えば6月27日に発表され10月に結論というのではあまりにも都民に実態を知らされる期間がない。さっきからお聞きしてましたら、検討委員会を重ねてきたので十分に定時制高校の実態については把握をされているということですが、言葉の中に出でいるのは校長先生を通じて学校の様子については十分に把握されている。校長先生を通じての話がどうこうという気はさらさらないんですが、やっぱり学校教育を受ける主体である子どもや父母や地域の人たちの声をどういうふうな形で汲み取っていこうとされたか、これからされようとしているか。もっと都民の声を聞く機会というかヒアリングというか、もっと積み重ねる必要があるんじゃないかと思います。そういうことと、学校現場で苦労されている人の意見と、双方の意見があってはじめて生きた学校教育として積み重ねられていくんじゃないかと思います。もうひとつは、少子化といわれる中で定時制高校の応募者が増えているという実態についてどういうふうに思っていらっしゃるかなと。いろんな意味の困難を抱えた子どもは沢山いると思うんです。そういう点では夜間定時制高校がいろんな困難を抱える子どもたちの教育、学習の場として非常に重要なものになってきている。そういう子どもたちの学習権というものを今後どういうふうに保証されるのか。さっきから出てますように、近いところだから行ける、あるいは規模が小さいから行ける。そういう夜間定時制が持っている優位性というものを出されていますが、それを何校かを統廃合して設備は整えます条件を整えますということで、果たしてそういう子どもたちが行ける学校としてなっていくんだろうか。疑問に思うんですよね。私は自分の子どもが小学校1年生から不登校で、そういう意味ではいろんな問題があったと思いますが、学校教育を十分に小中学校で受けることが出来なくて夜間定時制高校に行きました。そういう中で改めて学びってこういうように大事なんだとか、楽しいもんだなとか、を知った上で今まさに社会の一員として飛び立とうとしておりますが、そういう子どもたちが実はたくさんいるし、いったん昼間の高校に入っても高校中退する子どもたちがむしろ増えていると聞いていますが、今の夜間定時制高校の中で実際に小学校中学校不登校だった子どもたちが何人ぐらい通って、どういう状態になっているか、あるいは高校中退者が夜間定時制高校にどれくらい通ってきているのか、今通っている子どもたちが本当に夜間定時制高校だから通えているのか、どういう理由で夜間定時制を選択してきているのか、そういうことをきっちりと把握して、だからこういう風な方向に行くことが必要なんだという、ちゃんとした納得のいく内容を示していただきたいと思うんですが。
〔C〕 定時制高校検討委員会報告書の中の資料として定時制高校検討委員会名簿というのが入っているんですけども、この名簿のお名前を見ますと、委員長が教育庁の改革担当の部長さん、山際さんですよね。副委員長も教育庁の学務部高等学校教育課長さんですね。他の方の名前をみんな見ましても、定時制の本当のこと、お母さん方が今話していることを知ってらっしゃる方が何人いての検討委員会だったのかなと思います。もともと委員長と副委員長が教育委員会の方ということは行政主導の計画であることの表れじゃないんですか。
〔前田〕 検討委員会についてはあくまで内部的なものでありますので、検討委員会は検討委員会の一つの考え方でして、それは一つの今回の計画に当たっての報告で、検討委員会報告だけで決まったことではなく、あとは教育委員会という合議機関を持っています。
〔C〕 もし通えない子どもたちがいるとした時に、どうしするのですか。
〔前田〕 東京都教育委員会の最大の課題は子どもたちの就学の保障です。それについては十分な経緯があって、その一つとして今回の計画が策定された訳で、基本的にはさまざまな子どもたちの就学の機会を何とか確保しようとする、それも夜間定時制が持っているいろいろな課題がありますからそれを解決する中で、夜間定時制の教育条件がより改善されると考えています。
〔C〕 そこの部分は実際に学校に通っている実態と、教育委員会の方々が考えている夜間定時制に対する感覚があまりにもかけ離れているんですよ。だから、関係者の話を極力聞いてくださいと言っているんですよ。一番最初に触れた長期構想懇談会の座長談話の中に出できていることも、そこの部分なのですよ。交通の便がよくなります、はっきりおっしゃいました。でも大江戸線が出来てバスが減りますし、本当に子どもたちが毎日毎日通っていくことを考えているのか、一番聞きたいんですよ。
〔進行〕 25分になっていますので予定の時間を大幅に過ぎています。皆さんいろいろ意見を出していただいて十分に答えて頂いたとは思っていないようです。私たちももう少し何故この新たな配置計画がでているのかもっと知りたいと思いますし、私たちが感じている実感はこういうことなんだということを担当される方に聞いていただきたいと思いますので、今日で終わりということではなく、何とか時間をとっていただきたい。
〔前田〕 話を聞くことはできる限り誠意をもってやっていきたい。
〔A〕 あとね、具体的に出してもらいたいね、同じようなことを聞くだけは聞きますよということではラチがあかん。もっと答えられる人に出てきてもらいたい。単刀直入に答えてもらわないと、私たちだって仕事休んで来なきゃならなくなるし、たまったもんじゃない。さっきから何回も言ってるけどとにかく10月の決定は延期するということを明言してもらいたい。そのことについて答えられる人をきちっと出してもらいたい。でなけりゃね。伺っておきます、わかります、よくわかります、じゃどうしようもない。これだけ食い違いがある。
〔B〕 前は部長さんも確かご出席なっていましたね。
〔前田〕 責任ある立場でしっかり話します。逆に言うと個別の学校の話については我々は個別の学校にちゃんと、ですからあくまで一般論の話についてはこういう場で皆さんが話されることについてはお聞きします。
〔G〕ここで武蔵の生徒が荻窪には通えないとでているわけでしょ。答えないきゃいけないでしょ。学校に訪問するんじゃなくて。計画が立っちゃうと今いる生徒じゃない生徒が困るわけですよね、だから個々の現場の問題が重要になってくるんで、答えられる人にやっぱり来てもらって次回は話をしたほうが良い。
〔前田〕 今いるお子さんに対しての影響はないです。
〔進行〕それじゃ困るんです。私、小学校5年生の子どもがいますので。これからうちの子、定時制高校に入れようと思っていますから、この子はどこに通うんだろうとそういうふうに思うので、個々に答えられる人を今度呼んで頂いて、もう半になりましたので、予定の時間を30分オーバーしていますから、また次回のときに。
〔G〕 クラスの相当数の子がまさに学習権の保障されていないところにいて、この子達が今一番行きやすいところといったら近くの定時制なんです。現に、お子さんがや親戚の子が近くの定時制に進学して、はじめて定時制のことを知るんです。もちろんチャレンジかよかったっていう子もいますけど裳、現実には近くの定時制で、ずっと来なかった子が定時制には来ている。そこがなくなっちゃうと、さらにつらい思いをしなきゃならないて子どもたちが目に見えてわかると、親としてはそれこそどうやって定時制を守るかということになります。
〔前田〕
我々は責任をもって計画を立案しています。
〔生徒〕 不登校の子たちにはチャレンジスクールがあるって言ってましたけど、僕みたいな働きながら学んでいる子はどうなんですか。それから僕将来調理師になりたくて学校に行きたいんですけど、どうなんですか。出来るんですか、
〔前田〕 チャレンジスクールについても当然夜間部はしっかり配置してあります。
〔生徒〕 5校しかないんですね、当然近くにはないんですね。だったらさっき僕が言ったとおり働けなくなって給料が低くなって、どうなるんですか。
〔前田〕 今回の統廃合を通じて募集や通学への対応を考慮しています。
〔H〕地図の上に書いてみればよくわかりますよね。どこを減らして、チャレンジスクールをどこにつくるか。潰した学校からみて新しいチャレンジスクールはどのくらい離れているかとか。
〔前田〕 募集方法の当面夜間定時制を残しますので (ヤジー全体併置は解消するといっているじゃない)将来的にはその状況を見て対応していきたい。当面通学について通えない子が出るとは考えていません。
〔進行〕 最後に近藤さん
〔近藤〕 今日はどうもありがとうございました。まだいろんな私たちの声がたくさんありますので、それを聞くということが前提ですが、何か考えていける、何か平行していけるそういう話し合いを期待して、今日の意見をどういう形で教育委員会の中に反映していただけるのか、次回話し合いを継続していただきたいと思います。(文責、事務局)

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