都教委要請行動(2007/02/19)

都立高校入試で八王子地区などに対する緊急対応を求める要請書

 貴委員会におかれましては、東京の定時制教育の発展にご尽力いただきましてありがとうございます。

 今年の入試の応募状況がほぼ明らかになりました。今年二月の入試で募集停止になる夜間定時制高校は十八校、三十一クラスです。それに対して新たにできる夜間クラスは十クラスだけです。私たちは、このままいけば、とりわけ八王子地区や旧三学区では大変な状態になる、と従前より指摘してきました。今回の応募状況を見ると、残念ながら私たちの懸念が現実化しているといわざるを得ません。

 八王子拓真高校の倍率は四倍を超えています。チャレンジ枠も三倍近い倍率です。近隣の立川高校定時制は一次試験ですでに応募者が定員を超えています。八王子拓真は、後期試験もありますが、全日制の一次試験で落ちた生徒が殺到することは目にみえています。行き場のなくなった中学生はどうすればいいのでしょうか。電車を乗り継いで、遠くの学校まで行けというのでしょうか。

 この様な事態は、貴教育委員会としても当然予期していた事態だと思われます。行き場のなくなる生徒を一人でも多く救うためにも、教育行政としての緊急の対応策をぜひともお願いしたいと思います。

 さらに、今年は八王子拓真をはじめ、高倍率のところが多く、不合格の生徒が大量に出ることが予想されます。二次試験で不合格になった生徒たちがその後どうなったのかの追跡調査は行っていないとのご回答でしたが(昨年の9月19日要請での回答)、今年は、二次だけでなく、一次入試も含めて、落ちた生徒たちがその後どうなったかの調査をぜひとも行っていただきたいと思います。

  以上、要請いたします。よろしくお願いいたします。

「都立定時制高校を守る会」連絡会

                                代表 森 光男

東京都教育委員会 教育長殿 

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給食の外部調理委託方式実施にあたっての要請書

 次に、昨年末、学校給食に関して、「外部調理委託方式」(デリバリー方式)を二年間の試行で導入することを決定したと伺っています。定時制給食が、定時制教育にとって重要な意味を持つことはいうまでもありません。私たちは、給食の親子方式をあらため、従来の自校方式に戻していただくよう強く求めてきました。にもかかわらず、自校方式に戻すどころか、外部の業者に委託するというのは、定時制教育を根本から破壊するものと言っても過言ではありません。

 具体的な問題としても、給食費の生徒負担が増えないか、食材の安全ははかれるのか、適正に行われているかを誰がチェックするのか、検食、味見、温度管理はどうするのか、誰が行うのか、等々さまざまな問題があります。

 二年間の試行ということですが、経済効率のみで学校給食を運営するのではなく、「食育」の重要性を認識していただき、一日も早く自校方式に戻していただけるよう要請いたします。

 試行の過程で生じた問題点などについては、今後とも私たちの要請を受けていただき、対応していただくよう強く要請いたします。

 以上、よろしくお願いいたします。


              「都立定時制高校を守る会」連絡会

                      代表 森 光男

東京都教育委員会 教育長殿 

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