守る会連絡会 第5回都教委要請速記録

(以下は、当日の速記録です。少しでも早くみなさんに公開することを優先しましたので、不十分な点もかなりあるかと思いますが、ご了承下さい。参加された方で、大きな訂正等がありましたら、ご連絡下さい。対応させていただきます。)

(都側は、前田課長、他一名。守る会側は約30名の参加)

代表 都教委との話5回になるが、子供たちの教育機会を守ってほしいと思ってやってきた。実情がよく理解されないと感じている。まず、署名等を渡したい。

<署名、決議を渡す>
・小松川 今回第3次分で、合計4229筆になる。
・両国 総会で決議した、決議文を渡す。
・南多摩 追加で910筆で、合計1370筆になる。
・上野 今回第2次分で1320筆、合計4920筆になる。

<通学保障について>
・小松川 障害を持った生徒はどうやって通うのか。とりわけ定時制がなくなったら、どうやって通うのか。働いている人が少ないといっているが、中卒で正社員で働ける職場はほとんどない。また、正社員が3部制の中でどうやって通学できるのか。今決めることに無理がある。

・三鷹 通学保障でいえば、30分以内に通っている子どもが80%になっている。東京は交通事情があるから通えるといっているが、近いから通えることと規模が小さいから通えている。これを統合するのは通えない子どもは通わなくて良いと言っているのと同じだ。不登校には、チャレンジや昼夜間を作ったから、そこへ行けばいいんだというのは、
実態を見ていないし、不登校の生徒に対する認識が浅すぎる。そこへ行ける子もいるが、そうではない者も少なくない。どの子もチャレンジなどに通えるというのは無理がある。いろいろな社会的な問題の中で不登校になっている。

・両国 周辺の学校が少なくなったら、少数でも通えなくなる子どもがいることは前田課長も認めている。これをどう考えるか。良い学校を作るのだからそれで良いじゃないかということで切ってしまう。それで良いのか。機械的に少しがんばれば行けるのだから良いではないかということで済んでしまっている。定時制でも三鷹を選ぶのか武蔵を選ぶのか自分たちで選んでいる。そういう要素も入っているが、それが切り捨てられる。

<大島南と在学中の学校変更>
・代表 通学保障は未解決だ。大島南の状況はどうするのか。在校生は通えないといっている。在校生がいる大島南について、卒業までは保障してほしい。今の在校生には負担はかからないように聞いてきたが、都高教との話の中で在校生も移動があると聞いたがいかがか。

・都教委 中高一貫校が開校する時に、まだ在校生がいた場合は移っていただくことはあり得る。

・守る会 今までそんな話は聞いていない。

・都教委 入学時に納得して入ってもらう。

・小松川 私の子どもの夜間定時制に入って不登校の子どもが元気になった。もっともっと必要とする生徒が沢山いる。なくなると言うことは選択肢がなくなることだ。なくすことを簡単に決めてほしくない。

・都教委 今いる在校生には迷惑はかけない。

・小松川 3部制になったらとても部活動などできないといっている先生がいる。全日制と比べて不十分な面もあるかもしれないが、その中で自信を回復したり、色々な面が成長していく。学校に近づけることができるから、意義がある。現場の声を聞いていないから、それが理解できない。千葉は10月決定を延期している。このまま決定したときは神奈川のような弊害がでる可能性が大きい。都教委はもっとそういうところにいって調べるべきだ。

・富士 今、将来入って来る生徒に移すという約束で入れるのか。入学して一年して移動なんて馬鹿なことはない。

・都教委 条件を自分で考えて入って

・富士 そんなことをやったら学校なんていかれない。

・都教委 それはレアケースだ。

・富士 自分の子どもがやっと正門から入ることができた。そういう話があった。そういう子どもがいるというのが現実だ。選択の時に条件を付けて、イヤなら来なくて良いよということではないか。

・小松川 子どもは勉強しようという第一歩を踏み出す場が必要なのだ。3部制を作るのは良いがそれと引き替えに夜間を潰してほしくない。アメリカの教育がどうのとかいうが、教育を競争の中に入れてそれが決してうまくいっていない。エリートを作る学校も大事だが、もっと教育から離れてしまった子どもを連れ戻す学校も必要だ。33校も一気につぶして、失敗したらどうするのか。定時制は地域に根ざしている。地域において実績もある。それもみんな捨てさせて就職もどうなるのか。桐ヶ丘もやっと卒業生が出る頃だが、その調査や実績を見て検討すべきだ。チャレンジや昼夜間など、実績もまだないのにどうするのか。経済的な問題やメンタルな問題など多くのことを抱えている子どもも、未来がかかっている。昼夜間がどういう進路を切り開けているのか。

・両国 都教委の政策と我々の要求とどう一致することができるのか検討したが、昼夜間を作って、夜間定時制と併存期間をおけば、都民が選択するだろう。定時制が作ってきた文化はそう簡単に出来るものではない。それを併存させて都民に選択させるということがこれまでも出されてきた。中高一貫で定時制の在校生の移動はそれを否定するものだ。

・都教委 昼夜間に限らずあり得ると言うことだ。

・両国 それは併存を否定するものだ。教育委員は自主的に判断される問題だ。両国では24日にきてくれという連絡がきた。これは既に結論がでている感じで行政としては問題だ。

・都教委 そういう開校するときには一般的にそういうことはあり得るということだ。

・守る会 あなたのお子さんたちは大丈夫ですよということで引き下がる人は誰も来ていない。自分の子どもは定時制があって助かっただから、これからの子どもたちにも引き継ぎたいという思いで来ている。教育行政として、すごく良い評価がされている学校があるというのは貴重な場ではないか。だからこそ拙速な10月の決定はやめてほしい。

・小松川 どこで署名をやっても定時制がなくなったら困るという声が上げられる。お金を出せば良い教育を受ける場もあるかもしれないが、我々には定時制が大切だ。教育も商売になっている。公教育が大切になっている。

代表 今の定時制の実態がどうなっているのか把握した上で改革をしてほしいと言ってきた。前田さんは、現場の声を聞いているというが、それはいつも校長を通して理解してきたといってきた。それでは、実態をきちんと理解出来ていない。その上での計画は問題がある。また、いろいろと数字をあげているが、しかし、その根拠は間違っているものがあり、また実態を把握していないものが多い。生徒の実態は50%以上の生徒が反対の声を上げている。賛成は数%に過ぎない。定時制を希望している生徒が800人しかいないというけど、中学の進学指導の問題点もあるし、既に学校から離れている不登校の生徒の数は含まれていない。実態として、毎年4000人が定時制に入学している。勤労学生が少なくなっているということが言われるが、1割しかいないというが、正社員はそうかもしれないが、アルバイトは決して少なくない。間違った理解の上で出された改革案は間違っている。だから24日の決定はやめてほしい。

・司会 関連して品川区と中野区議会決議を紹介してください。

・大崎 品川区議会決議朗読

・富士 中野区議会決議朗読

・向丘 第4学区でのすべての区議会でも同様の決議があがっている。子どもたちの意見を聞いていないようだが、うちの子どもが都議会の議長に当てた手紙を紹介したい。

(趣旨 以前は、不登校だったが、今は元気に楽しく学校へ通っている。不登校の後輩たちのためにも定時制は残してほしい。)

<10月24日の決定について>
・代表 24日に決定するには時期尚早だ。

・都教委 みなさんの意見も24日には伝えます。

・守る会 第4回に初めてここに来てとてもショックだったのは、ここで出されるのは一部の人の意見だといわれている。武蔵野市でも決議されている。それでも少数意見と考えているのか。これだけ声を上げているのを受け止めているのか。不登校の親として本当に個人の思いだけではない。

・大崎 昨年大崎を退職した者だ。品川区議会決議を持って行った。検討すると言った。
教育行政の立場として、きちんと検討しろ。単に教育委員に伝えるだけなのか。

・都教委 多様な意見があることは伝えると言うことだ。明後日最終的な教育委員会があるので、そこで教育委員会として決定される。

・小松川 24日までには都議会は開かれるのか。自分たちのレールだけで済むのか。

・富士 前田課長は、私たちの質問や意見に回答する権限があるのか、どうか。

・都教委 担当として回答する立場にある。

・守る会 納得のいく説明がない。決定を延ばすことを、きちんと回答してほしい。

・都教委 みなさんに理解してもらうように、五回にわたって、計画への疑問を説明してきている。

・富士 回答ができないと言うことなのか。ではこれまでの話は何か。

・守る会 通学できなくなる生徒がでたら、あなたは責任をとると一筆書いてほしい。

・守る会 これでは都教委に不審を持たざるを得ない。なぜ24日に決めなければならないのか。議会は11月の15日以降にしか開かれない。これはおかしい。

・富士 受け止めて話はしているのであれば、どこを検討したのか。

・都教委 話はしている。私は答えてきたつもりです。

・代表 明後日決定ではなく。引き続き協議を強く要望する。

・両国 都民に知らされていない。グループ制の導入時は3年かけて都民とともに決めた。これでは民主主義の原則に反する。

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